【要介護】介護・介助の生活が始まった~序章~

車いすに乗っている高齢の女性

90歳になる母は、デイケアに通い始めてから20年になります。

デイケア利用のきっかけは、70歳のときに左足を骨折し入院、退院後のリハビリのためでした。
その後、デイケアに通い続け、なんやかんや言いながら、そのときまで生活全般について自力生活ができていました。

ところが、昨年(2023年)10月のある朝、しかめ面をしながら「腰が痛い」と言い出し、起き上がりもままならない状況が、突然やってきたのです。普段の表情とは明らかに違い、かなり痛そうでした。

すぐに「骨折」の二文字が頭をよぎり、受診することにしました。

目次

腰椎圧迫骨折で入院

受診の結果は、案の定、第1腰椎圧迫骨折でした。しかも破裂骨折との診断でした。
麻痺や痺れはないようでしたが、とにかく痛みがひどいため入院することになりました。

骨折の原因は、はっきりとしませんでした。転倒したわけでもなく、何かにぶつかったわけでもありません。ただ、骨粗しょう症であったので、普段のなにげない活動の中で、起こってしまったのだろうと想像するしかありませんでした。

入院は、疼痛管理をしながらの保存的療法で20日間でした。
その後は、本人の希望もあり、リハビリ目的のために転院しました。1ヶ月半、リハビリ入院した後、無事、退院し自宅に戻りました。

退院後の在宅生活

持病である左脚の股関節症、右脚の膝関節症の影響もあり、歩行状態は、すり足の小刻み歩行が、以前にもまして進行していました。何か支えがないと、とても自力歩行ができない状態です。

今後のことを考えると、車いす、スロープ等の福祉用具が必要になってくることが予想されます。
そのこともふまえ、前回の介護認定調査(要介護1)のときより身体機能が低下していましたので、
介護保険の区分変更申請をしました。

併せて、介護保険サービスを利用し歩行器(車)、車いす、スロープをレンタルすることとしました。

こうして、区分変更の結果、要介護2となり、なるべく自力で生活ができるように福祉用具を利用しながらの在宅生活が始まりました。

ちなみに、介護用ベッドは、要支援の頃から自費で利用していました。

現在の生活状況

起居動作は、ベッドの手すり等につかまって一人でできています。

自宅内の移動(寝室と台所・トイレ・玄関の間)は、歩行器(車)を使用しての自力歩行。
歩行状態は、すり足の小刻み歩行です。
歩行する際は、足踏みをした後に歩き出すようにしています。そうすることで、足が前に出やすくなるようです。

外出時は、車いすを利用しています。
現在、外出は週2回のデイケア利用時と通院時です。通院は、1~2ヶ月に1回、内科、整形外科、眼科です。

食事は、むせ込みもなく自力摂取できますが、立位保持が困難なため、調理はしていません。

同様に、洗濯や掃除も身体機能や住環境の状況もありしていません。

介助の状況

食事の仕度と後片付け、衣類の洗濯から取り込み、掃除は、家族が行い全介助です。
トイレは一連の行動が自力でできています。
入浴は、週2回のデイケア、機械浴で行っています。

外出時の移動は車いすを使用し全介助です。
通院は、自家用車で家族送迎です。院内の移動は、車いすで全介助です。

まとめ

母にとっても家族にとっても介護・介助の生活が始まりました。

これまで「仕事」として高齢者介護に関わってきた「私」が、母の介護を「本格的に」行うこととなりました。

現在は、生活全般にわたって全て介助を必要としているわけではありませんので、自分でできることは無理のない範囲で、極力、自身の力だけで行えるように見ていきたいと考えています。

というわけで、このサイトが「利用者(家族)としての私」と「従事者であった私」が見た高齢者介護、介護保険制度・サービス等について、実体験を基に、ご利用者と従事者の方々の疑問や問題解決などに少しでもお役に立てるものになれば幸いと考え投稿・作成していきます。

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